奥のコソ道

池田ですが、イケイケではないです。イケてない方のイケダです

初めて1人で旅とかしてみる

台風も近づき、雨もしたたる9月なわけですが

ようやく私も夏休み(シルバーウィーク)という名の銀メダルを手にしまして

 

社会人になって早9年。
9連休とか、、初めてで。
どう時間を過ごしていいか、わからない。
連休の取り扱い説明書があったら買う勢いだったんだけど

 

あー、そうだ

ちょっとした旅行をしてみようかな、と。

 

敬老の日もあったんでね、祖父の家(新潟)に寄りながら、京都でもいってみようと。

初めてのひとり旅。
お泊まり予定の6日分の荷物を準備した。

 

ほんとは、京都旅行用の荷物をね、新潟の祖父の家に宅急便で送ろうとしたんだけど

段ボールに詰めたまま
出すの忘れてたから

もーいーや!って。
段ボールのまま新幹線で行こう!って。

 

 

たしかにね、普通のカバンより持ちにくいっていう部分はあった。
持つってゆーか、抱える、というのが正しい感じで、
持ちごたえは抜群の一品だった。

 

 

でも、池旦那にね、東京駅まで車で送ってもらえることになってたし

そのあと新幹線さえ乗っちゃえばこっちのもんだーって。

 

駅に着き、リュックと段ボール1箱を下ろした

 

気をつけるんだよー、なんて池旦那に言われて

もう気持ちは浮かれまくっちゃってて

 

頭の中、段ボールのことと、これからやってくるバケーションのことばかりになってて

思いっきり、携帯電話の存在を車の中に忘れてて。

 

なんてゆーのかな。
完全に点呼を怠ってた。

 

あ!ってなった瞬間には
車が5メートルくらい先に出発してて

 

段ボール持って髪の毛振り乱しながら
必死に追いかけたんだけど全然気付かれなくて

 

よく、ドラマで愛する人の車を道路で追いかけて、、転んじゃって、、なんてゆー
これから、なんらかのラブが始まることを彷彿とさせるシーンとかあるけど

 

 

あれね、美しく描きすぎ。

 

 

実際ね、窮地に立たされると

 

もう、『待てぇぇぇ!まぁぁてぇぇぇぇ!!』っつって
これが逃げるヘンゼルとグレーテルを追いかける魔女か
ってくらいの勢いは出てたんじゃないかな。

 

 

手には段ボール抱えてるし

 

なんのラブストーリーも生まれない

荒い息しか生まれない

 

運動不足の足も、ウサイン・ボルトには急になれないし

もうだめかもって諦めかけたとき

 

私の横を走ってたタクシーが

あの車、追いかけて戻ってきてもらうから!って言ってくれて

池旦那(の車)を無事連れてきてくれた

 

 

大都会、東京。

 

 

そんな都会の
ど真ん中で、悲痛な叫びを聞いてくれる心優しい人がいたんだ、と。

山田孝之よりも、私の『助けてください!』が通用した、と。

命がけの再会をし、手にした携帯の温もりを感じて
余韻に浸ってると

 

知らない車が横に止まってきて
窓を開けながら『ねーちゃん、さっきいい走りっぷりだったよ!』って

おやゆび突き立てて、グー!てされた

 

そこで、これまでの自分の行動の恥ずかしさが、ちょっぴり見え隠れした気がした

 

 

 

気を取り直して
リュックを背負い、手には段ボールを抱えて新幹線乗ろうとしたんだけど

 

 

あのー、すいません

と、後ろから声がした。

今度はなんだ!と振り向けば、そこには背の高い警備員。

 

息を切らし、先ほど降り乱れたボサボサの髪の毛もプラスされてたのかな

どうやら不審人物と思われたようで。

段ボールの中身を問いただされました。

 

初めてのひとり旅。

初めての職務質問

私はテロリストではないし
段ボールの中身は衣類です、つって

ボソッと言いすぎて余計怪しまれる

2度も衣類ですって言い放った

ほんと、出だしからハプニングで、新幹線では、ふて寝しました

 

イケてない
池田の日常