風のように走れるようになりたい
遠い異国でのスポーツ祭典が終わりまして
戦士たちのドラマにね
特に、福原愛ちゃん(27)の涙にね、もらい泣きをしそうになりながら見てました
あー、愛ちゃんも27かーって。
私、27のとき何してたかなーっつって。
前回、富士登山の話を書きましたが
私には20代で達成したかったことがもうひとつあって
フルマラソン完走だったんだけど
実は27のときに、東京マラソンに出まして。
オリンピック出場の切符をね、手に入れようと。は、思ってなかったんだけど
なんてゆーか、「東京マラソン出場します!」って声高らかに、なんなら少し裏返っちゃうくらいのハイトーンボイスで宣言するんだけど
誰に言っても、「お前、、走れんの?」って聞かれてさ
もう、軽く「むかしむかしあるところに~」のフレーズよりも聞き飽きたってくらいの、走れんの?コールを浴びまして。
そこまで言われちゃぁ
負けられない戦いがそこにあるってゆーか
完走してやろうと。見返してやらうと。
東京マラソンは、お江戸の町をエッサホイサするんだけど
名所をまわれるだけではなく
制限時間が他の大会よりもユルいから初心者でも完走できるのね
その完走率びっくりの97%! てことでね、半年前から準備しまして。
まずは「マンガで解説!初心者でも完走できる本」を読破して。
3か月前からでもできる!マラソン!ってゆーサイトを見まして。
1か月前は真冬だし、外出れないし、実家で紅白とか見ちゃって。
サブちゃんが祭りだ!祭りだ!って言ってるのを横目に
あれよあれよという間に
気がついたら大会のスタートの30分前で。
サブちゃんよりもお祭り騒ぎの参加者だらけのスタート地点に
もののけの森へ足を踏み入れた迷子みたいに立ってた。
まさかのNOトレーニングで
これがホントの脳トレ(NOトレ)か!って。
んで、隣にいた人に、「早歩きでも完走できっから!」って励まされながらスタートしてた
42キロ早歩きかぁー。
そんなもん、「ちょっとそこまで」くらいのお出かけ感でしょ!って思ってたんだけど
あのメロスだって友人のために走り続けられたし
私もね、完走したら、プロポーズのひとつやふたつ
してやろうと、、本気で。
20キロくらいまでは勝算あり!って感じで
東京タワーとか写メ撮りながらの、おのぼりさんだったんだけど
25キロでガクンとペースダウンしまして。
頭の中ではゴールテープをね、何度もくぐってるのに
足が全くついていかなくて。
下半身だけ別物になってた。
いけっ!そこだ!って脳が指示だしてんのに、全然スマッシュが決まらないの
沿道歩いてる池旦那(当時は結婚前。応援で来てくれた)の方が早いってゆーね。
ついに35キロの一歩手前で
ゴゴゴゴッと関門が閉じられ
リタイアという名の
泥メダル を手に入れなくてはならなくなったことに
悔しさと、足の痛さで大泣きしてた
そして、プロポーズもできず
婚期をまた逃したことへの敗北感。
完走率97%。
私は3%の野党だった。
走れんの?コールの与党たちの、「ほーらね」という顔がチラついて、悔しいから
ここは完走したことにしとこう!
と思ったのもつかの間
その日の夜に友達からのメールで
「あんたのリタイアの泣き顔がテレビに出てた」
と。
さらに「徳光和夫かと思った」と。
福原愛ちゃん(27)の涙は国境越えて
日本国民を感動させてたけど
私(27)の涙は、友達のネタにされただけだった
イケてない
池田の日常
当たるといいな